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なた豆茶の効果・効能|「なた豆茶で膿が出た!」は本当?なた豆茶について徹底解説

なた豆は、健康食材の代表格として広く知られている植物の1つ。日本には豆の種類、食材調理法もたくさんありますが、苦みやクセのない味で栄養価も高いことから、和え物や炒り煮で召し上がったことがある人も多いでしょう。

健康茶ブームの中、なた豆を煎じてお茶にした「なた豆茶」も大人気です。今回は、なた豆茶に期待できる効果効能や成分、選び方について徹底解説していきます。

なた豆とは

「なた豆」は、マメ科つる性の一年草で、原産地は熱帯アジアやアフリカといわれています。江戸時代の初期に清から日本へ伝わり、鹿児島県の吉田地区とよばれる場所で栽培が定着しました。その後、九州・四国地方へと広まっています。

なた豆は、1697年に刊行された「農業全書」の中で「刀豆」と記載されていますが、他にもタテハキ(帯刀)、刀豆、鉈豆、大刀豆、刀鞘豆などの別名があります。

なた豆は、中国より伝わってきた当時から、”膿出しの生薬”として利用されてきました。なた豆には、タンパク質、アミノ酸、ミネラル、食物繊維などが含まれていることから、なた豆茶は健康茶として注目され、広く知られています。

なた豆茶の効能・効果

江戸時代に日本へ伝わってからというもの、なた豆は調理食材としても利用されてきました。なた豆は、人の体にとってどんな効能や効果があるのでしょうか。

なた豆に含まれる成分に注目しながら、その効果をご紹介します。

(1)なた豆茶に膿を出す効果がある?

なた豆は江戸時代に伝わった頃より、消炎作用や膿を排出する作用がある漢方生薬として使われてきました。その効果は”膿出し豆”と呼ばれていたほど

これはなた豆に含まれている成分のタンパク質を構成するアミノ酸の一種であるカナバニンに炎症を抑えて膿を出す効能があり、ちくのう症や歯周病の改善に効果があるといわれているためです。皆さんもご存知のように、この成分を配合した歯磨き粉もたくさん販売されています。

(2)なた豆茶は腎機能に良い?

体内から膿を出す効果が高いとされるなた豆は、尿素分解の働きを持つ酵素ウレアーゼも多く含んでいます。体内の老廃物をろ過する機能を担う腎臓で、このウレアーゼがしっかりと働いてくれれば、腎機能が正常に機能して有毒な物質を排出してくれるというわけです。

またなた豆にはコンカナバリンAという、腎臓のろ過機能回復に役立つタンパク質を含んでいます。体内に余分な老廃物を溜め込まず、また血液や体液を健康な状態に保つために働くこれらの成分を含んでいることから、なた豆は腎機能の状態を良好にする効果があると考えられています。

(3)なた豆茶に便秘を解消する効果はある?

なた豆には、便通効果や腸内環境維持に働きかける食物繊維を豊富に含んでいます。また糖質分解酵素であるアミラーゼも含んでおり、体内消化に役立ちます。

腎機能を助ける働きを持つコンカナバリンAは、実は腸内の便排出にも効果的だといわれています。同成分は、医薬品の原料や添加物などの医薬品成分規格をまとめた『日本薬局方外生薬規格(局外生規)』にも掲載されています。この成分の効能にも期待できますね。

なた豆茶のメリット

なた豆には腎臓機能を保ったり、血流や腸内環境を良くするための成分が含まれていると紹介しましたが、なた豆茶が健康にいいとされる理由は他にもあります。健康維持のために飲みたくなる、なた豆茶のメリットをここで紹介しましょう。

なた豆茶は栄養成分が豊富!

なた豆は乾燥した状態であれば、タンパク質がほぼ3割、4~5割が炭水化物です。脂肪も0.6%程度ありますが、この脂肪の多くが前述しているカナバニンと呼ばれる成分です。カナバニンそのものを分解する酵素カナバーゼも含んでいます。

腎機能や膿出しに効果があるとされるウレアーゼのほか、新陳代謝を促すとされるカルシウム、カリウム鉄、マグネシウム、リン、亜鉛など、食事だけではなかなか摂るのが難しい成分も含まれています。

豊富な栄養成分を含むなた豆を煎じてお茶にすれば、水分補給と同時に摂取できるというわけです。

ノンカフェインだから妊婦さんもお子さんも安心!

たとえ健康にいいお茶だとしても、カフェインを含んでいる飲み物であれば、妊婦さんや、カフェインを摂らせたくないお子さんにとっては「うっかり飲んでしまった…」となるのが心配ですよね。

その点、なた豆茶はノンカフェイン家族みんなで気軽に、いつでも飲みたいときに飲めます。

続けられるなた豆茶の選び方

健康茶の種類の多さもさることながら、なた豆茶1つをとっても実にたくさんの種類があります。どれを選べばいいのかわからず、迷ってしまいますね。

健康茶は、毎日続けて飲むことで次第に効果を実感できるようになります。飲み続けるためにも、なた豆茶選びの大事なポイントをおさえておきましょう。

味で選ぶ

なた豆茶は「クセがなく香ばしい」味わいで、どんな時でも気軽に飲めるのが特徴といえます。これまで「苦くて続かななった」という経験から、健康茶が苦手になってしまった方でもおいしく召し上がれます。

一般的な「なた豆茶」は葉っぱや茎を含んでいることが多いのですが、【さやと豆だけ】を使用したお茶は、まろやかで飲みやすい味になります。豆だけを使用した場合はちょっとクセのある豆っぽい風味が強くなるため、あえてさやを加え、香ばしさと甘さを出し非常に飲みやすくなっています。

 

市販されているなた豆茶には、赤なた豆と白なた豆の2種類を混合して製造するタイプのものがあります。色合いの違いはもちろんですが、豆に含まれる成分も異なります。赤なた豆には赤色の元となるポリフェノールが含まれているため、美肌に導く効果が期待できます。白なた豆は、赤なた豆と比べてマグネシウム量が多いので、カルシウムとともに骨や歯の維持、体温調整機能や血圧調整維持といった、身体健康管理に役立ちそうです。

品質で選ぶ

なた豆茶を品質で選ぶならば、やはり「国内栽培100%」。これは、素材品質で多くの人がこだわりたい部分でしょう。また、製造過程で、キチンと工程管理が成されているか。衛生状態や商品管理を徹底して行っている工場かどうか…といった、加工段階の流れを公表している商品を選ぶのがポイントです。

またティーバッグについてもチェックが必要です。化学物質や塩素漂白をしていない無漂白パックが使用されたお茶は、化学物質過敏症の方や、お子様や赤ちゃん、妊婦さんも安心して楽しめます。

飲み方のバリエーションで選ぶ

煮出してホットで飲むか、冷やしてアイスにするかによって、なた豆茶の味わいも変わってきます。水出しや急須、煮出しなどのさまざまな飲み方に対応できているか?という点も、日常的に飲むなた豆茶を選ぶ際には大きなポイントです。

商品によっては、水につけておくだけでお茶が楽しめる水出し可能ななた豆茶もあります。飲み方のバリエーションにお好みの飲み方があるかをしっかりチェックしておきましょう。

 

なた豆茶の副作用やデメリットついて

成分やなた豆の歴史からみても、なた豆茶が優れた健康茶だとおわかりいただけたことでしょう。しかし、毎日飲み続けて大丈夫なの?と不安になった方のために、ここでなた豆茶の副作用やデメリットをお伝えします。

なた豆茶は飲みすぎると副作用が出る?

なた豆茶には、基本的に副作用はないといわれています

豆類は生の状態で毒性を持つものが多くあり、なた豆も例外ではありません。ですが、市販の健康茶は加工する製造段階で毒となる成分を取り除いているので、特段の身体的な事情がなければ、なた豆が持つ成分による副作用はほぼないといっても良いでしょう。

ただし、なた豆にはカリウムが含まれているので、カリウム制限を受けている方や疾患のある方は注意が必要です自己判断は控えて、必ずかかりつけ医の指示に従って飲用してください。

なた豆茶には利尿作用がある?

なた豆茶は、カナバニンの作用によって、血液や体液の循環が促されるうえ、腎機能の回復にも役立つお茶です。

また、亜鉛や鉄、マグネシウムなどにより、体に溜まった余分な水分や老廃物を排出する効果が期待できることから、利尿作用があると考えられます。

なた豆茶の美味しい飲み方 

毎日、何気なく飲んでいるお茶をなた豆茶に変えるだけで、普段の食生活だけでは摂取しづらい成分や栄養素を効率よく取り入れることができます。

ではここで、なた豆茶の美味しい飲み方について具体例を交えて紹介します。

ホットで楽しむ

冬の寒い季節には、温かい飲み物がほしくなりますよね。とはいえ、コーヒーや緑茶ばかり飲んでいても、カフェイン摂取が気になるところでしょう。ホット飲料には甘い味のものも多く、飲んでいても口が飽きてしまいがちです。

そんな時には、すっきりした飲み口のなた豆がオススメ。

ティーバックを1つ取り出してお湯を注ぐだけで、フワッと香ばしい香りが立ちあがります。

またやかんで沸騰させたお湯になた豆を入れて5分ほど煮出せば、ホットティーの完成です。煮出し時間を調整して、お好みの濃さに作ることもできます。

抽出時間を長めにすれば、なた豆茶に含まれる栄養をしっかりと煮出せます。お腹の中から体を温める健康茶が、カンタンに作れますよ。料理の味を邪魔せず口の中をスッキリさせてくれるので、食事のお供にもピッタリです。

アイスで楽しむ

水分補給として、また食事の後のお口直しにオススメなのが、アイスなた豆茶です。

学校や仕事に出かける前、タンブラーにティーバックを入れて水を注げば、アイスなた豆茶を手軽に作って持ち歩けます。夏の熱い季節や、スポーツの合間でゴクゴク飲める口当たりの良さと、さっぱり香ばしい味わいはクセになるでしょう。

手軽にアイスで楽しめる水出し可能のなた豆茶もあります。ぜひお試しくださいね。 

なた豆茶はこんな人にもオススメ!

なた豆の成分そのものには有害なものはありませんが、体の状態や悩みに応じて、摂取に気をつけたいポイントも異なってくるでしょう。

なた豆茶が、お悩みに対してどんなメリットをもたらすのかを知っておきましょう。

なた豆茶がオススメのケース(1)妊娠中・授乳中の方

妊娠中や授乳中の方がお茶を飲む際、一番に気を配るのがカフェイン摂取でしょう。コーヒー好きな方にとって、カフェインを含む飲み物が飲めないのは辛いですよね。

コーヒー独特の香ばしい香りとほのかな味わい…とは異なりますが、なた豆茶にも焙煎工程で生まれる香ばしさがあり、コーヒー断ちしたい妊婦・授乳ママさんが安心して飲めるノンカフェインです。妊娠中は体が冷えて便秘になりやすく、授乳中は体内水分が不足しがちですが、なた豆茶でしっかりと水分を摂ると、水分不足の解消が期待できます。

お茶を楽しみながら栄養素を多く摂りたいプレママ・授乳ママにオススメです。

なた豆茶がオススメのケース(2)体の中からスッキリしたい方

体が何となくだるい、便秘が続いている…。そんな状態が長く続いていると、体だけでなく気持ちも沈んでしまい、どんどん健康から遠ざかっているような気すらしてきますよね。

なた豆茶には食物繊維が多く含まれており、スッキリ効果ができる成分が含まれています。また水分を摂ることで体液の循環が良くなれば、体の隅々に溜まった老廃物を押し流してくれるので、全身のむくみがすっきり解消して疲労物質の軽減にもつながります。

体の中からとにかくスッキリ!に期待できるのがなた豆茶なのです。

なた豆茶がオススメのケース(3)お口をスッキリさせたい方

「人にはなかなか言えないけれど、実はお口の悩みがある」という方にこそ、なた豆茶がオススメです。なた豆茶に含まれるカナバニンとコンカナバリンは、市販されている口臭対策歯磨きなどでも使用されている成分です。

食事の合間や食後のお口直しだけでなく、普段の水分補給としても、なた豆茶をお楽しみくださいね。

なた豆茶Q&A

なた豆茶をこれから飲み始めようと思った方にむけて、よくある質問をピックアップしてご紹介します。

なた豆茶は子どもも飲めますか?

はい、なた豆茶はノンカフェインですので、お子さんが飲んでも問題ありません。大人も子どもも、飲みたい時に気軽に飲めるお茶です。ただ、持病や疾患をお持ちでカリウム摂取に制限がある方で不安な場合は医師に相談しましょう。

なた豆茶は1日何杯飲めばいいですか?

なた豆茶は、健康な体作りに役立つ健康茶ですが、なた豆の成分と効果は「〇杯・〇回飲めば効果が実感できる」というものではありません。

あくまでお茶ですので、効果効能に期待するあまりに過剰な飲用をするといったことはお控えください。健康茶は、適量を長く続けられるよう日々の生活に取り入れることが大事です。

お食事のおともに、ぜひなた豆茶を。

毎日の食事シーンでコーヒーや水をお供にしている方は、今日からなた豆茶に置き換えてみませんか。アイスでもホットでも、食後のお口をさっぱりスッキリさせてくれますし、体の不調や悩みを改善してくれる栄養素も含んでいます。

なた豆茶を毎日飲んで、お口も体もすがすがしい日々を送りましょう。

 

 

参考
・薬用植物総合情報データベース|「コンカナバリンA」http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb-bin/search.cgi
・日本食生活学会誌第33巻第4号『なたまめ茶に含まれるコンカナバリンAおよびカナバリンの免疫学的検出に関する研究』https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/33/4/33_199/_pdf
・地域食材大百科 第1巻(農山漁村文化協会 2014年7月刊行)
・なたまめ知色|なたまめの植物的特徴
https://natamameworld-jp.ssl-xserver.jp/natamame/merit/
・刀豆ナタマメ協会公式ホームページ
 http://www.natamame.org/

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